グルーミングの必要・不必要?
その2 耳の毛・足裏の毛
 
 
 
人間の希望・欲望・都合による選択交配によって生み出された、さまざまな特徴(大きさやスタイルなど)を持った「犬」たち
根本的なところで、野生に生きる他の動物たちとは、当然の違いがあります。
生活に環境に自然の摂理(神?)によって発生した者たちは、もちろん人の手を借りる必要などありません。
かたや人の積極的(強制的)な介入によって作り出された「犬」なのです・・・・・。
「毛の生えた動物なのだから毛を切ってはいけない!」などと(サマーカットなど)勝ち誇ったようにご意見なさる方がいらっしゃいますが
まず本来(野生のイヌ科)の毛の量や密度でない犬種がいること 生え代わりなく延々と伸び続ける犬種がいること 
自然環境でないコンクリートジャングルに暮らしていること  本来?の原産国・生活環境でない国に(極寒の地の犬種・乾燥地や酷暑の地などなど)連れてこられている犬種がいることなどがすっぽり抜けたご意見と言わざるを得ません  羊毛を大量に得るために人都合に改良された羊は、定期に刈り取らなければ
とんでもない状態になるニュースがありましたね 他にも「野良犬」と表記がありましたが(食事も脱糞もままならなかったでしょう程にからみ
もつれた毛の塊)シーツ―の悲惨な状態の画像も報道されていました。(私も保護犬のご依頼で数例承りましたが、お手入れを超えて救出に近いです。)
お手入れ(グルーミング)全般に渡って云えることですが、健康的に快適に過ごすには、
人の手を借りなければならない特徴・宿命を持っています。
 
今回は、「耳の毛・足裏の毛」について・・・・幾種類かの犬種では、(プードル、シーツー、ヨークシャー・テリア、シュナウザーほか)
それぞれ、その独特な被毛を得るための開発?によって、不必要な部位の「毛」まで発育密生してしまいました。
これらは、定期的に人がカットしたり抜き取ってあげなければ、心地よい生活の害・邪魔になります。
肛門やプライベートを深く覆い隠してしまう「毛」は、糞尿にまみれてしまい、眼前に垂れ下がり視界を遮る頭頂の「毛」は
いくら音や匂いに対する機能が発達しているからとはいえ、邪魔もの以外の何物でもありません。
「この犬種は弱視だから」とか、「太陽光線を遮るためだ」とか云われてもいますが、 覆い隠され使われないことが
永きに渡って受け継がれたために「弱視」になったのです退化です。 本末転倒と云わざるを得ません。 もちろん気遣い・対処は必要です。
 
いわゆる肉球の中の「毛」も伸びたままに任せるとパッドを覆ってしまい、まずなにより滑り転ぶおそれが危ぶまれます。次に
唯一汗腺のある部分ゆえ、通氣の隙間なく密生したジャングル?には、皮脂が溜まり酸化し散歩で拾ったゴミ砂利も手伝って
炎症・湿疹のキッカケになります。実際多い症例です。
・・・・それよりも前に!? 靴の中に入った砂利一個・・・何日何ヶ月我慢できましょう? 自分は数秒でギブアップです。 (;_;)
人は即対応できますが、取る術のないワンちゃんたちなのです。
また、覆い隠されることによってパッドそれ自体がもろくなり、かさぶたみたくボロボロと崩れ剥がれてしまうこともあります。
 
次に「耳の毛」ですが、耳穴が塞がってしまうほど発生してくる「毛」によって、まず聴覚が鈍ります。もとよりすばらしい聴覚ですが
聞こえにくいことは、人でもイライラするもの・・・・ガミガミ怒ってばかりの飼い主さまなら、むしろ聞こえづらい方がコレ幸いでしょうが(^^ゞ
(自身わたくし・・・・まさに耳が痛いです。(>_<)
そして、遮られることによって、いわゆる換氣通風が正常に行われず、外氣と内氣の差が生まれ、(垂れ耳犬種も同様です。)
蒸れがちになり、ダニやその他の寄生虫の温床になります。(ノミ・ダニにとっては、快適な暗、温、湿、環境です。)
 
足裏の毛のクリップ(バリカンによるカット)は、なかなかご家庭では、困難なお手入れだと思います。
私自身も初心の頃は、おっかなびっくりの作業部位でした。水鳥の水掻き部分を傷つけそうで恐かったです。
実際は、バリカンのほうがより安全なのですが、あの音と動き・・・・サメを思わせるズラッと並んだ鋭利な歯が、急き立てるのです。
「オ〜ゥ!なんでも食っちまうぜ〜!早く食わせろ〜!」と・・・・(@0@;)  小心とお呼びくださいますな(T_T) 
自分が痛い思いをするのは、かなりへっちゃらな私です。・・・・・さっき数秒でギブアップと・・・(^^ゞ
ご家庭では、パッドの中まできっちり取ろうとなさらず、毛を踏まない程度にハサミで整え、頻繁に足先だけでも
洗ってあげることが良策です。 もちろんシャンプーしてリンスもです。 ドライヤーで完全に乾かすことも重要です。
石鹸はペケです!皮脂を落とし過ぎます。洗顔後のあのツッパリです。
(奥様ご愛用の?コレ一本の洗顔剤ならOKですが(^_-)・・・ないですよね!?そんな便利で素晴らしいのは・・・え!あるんですか???)
ご自身の頭髪を石鹸で洗い、そのまま自然乾燥なさるとより一層・・・・・戯言が過ぎました。平にご容赦くださいませ
石鹸または、粗悪なペット用シャンプーでは、良かれのつもりが却ってそれを補おうとして皮脂が出過ぎ、あぶら焼けを起こします。
涙焼けと同じ茶色のアレです。「焼け」とは、その色から・・・・実際は、涙や皮脂の酸化のことです。
 
耳の「毛」は、お店では、すべり止めのパウダーをふりかけ指でつまみ抜き、奥の毛は、カンシという細いペンチで挟みぬきます。
ご家庭では、指が届く範囲でも充分。あまりいっぺんに抜くと、ものすごく痛いです
(鼻の毛をどばっと抜いた経験がおありでしたら幸いです。(>_<)  2〜3本くらいづつ少し逃がしながら、優しく抜いてあげましょう。
これも長期間空けてしまうと「毛」ですから、成長するほど根もしっかりと育ち、抜け辛く当然痛さも倍増です。
密生する前にお手入れしてあげるようにすると簡単でまた、ワンちゃんも「楽」でしょう。
お手入れ後は、人間用の綿棒にさらに脱脂綿を巻きつけてホワンホワンにして、それに
オリーブオイル(DHCのオリーブバージンオイルを推奨 )をつけて、これもやはりそっとやさしくほじって?あげましょう
油脂の汚れは、油脂で! 溶解し穏やかに除去できます。
入れっぱなしでいい! なんて製品が威張りながら出まわっておりますが・・・・・・(>_<) ご自身のお耳でお確かめください (>_<)
売りっぱなしが一ッ番!!!! 腹が立ちます! (ままま・・・・鉾を収めて納めて・・・・・(+_+)
イヤーローションの類は、あくまでも耳をきれいにした上でご試用を(使用とはいいません) 効果が得られなければ、即やめてあげてください。
他の薬。他の対処。他の獣医さんをお探しくださいませ m(__)m 

難病・遺伝的疾患・アトピー性(原因不明の意です。病名ではありません)と・・・・ひとくちに言ってしまうのは乱暴ですが
病を身体を治すのは・・・・・その身体なのです。 身体を構成調整保持しているのは、食餌です。
ドッグフードは、お菓子ではありません。 命がミンチされ加工されたものです。他の動物を屠殺した「命」です。
心・精神も非常に密接に関連影響しております。心身ともにバランスよく・・・・・試行錯誤・模索を続けましょう! (^.^)
他の命に感謝を忘れず・・・・・日々、健康としあわせをお手伝いさせて頂く毎日です。
・・・・・・・・横道というには、逸れ過ぎてしまいました m(__)m 平にご容赦くださいませ・・・・・。



そう! お手入れ! (^○^)
常に急な動きにご注意を怠りませぬよう・・・・グルーミングの肝は「氣配の察知」と「保定」です。
性格・氣ごころを誰よりも知る飼い主さま・・・・・ワンちゃんも安心して身を任せてくれるでしょう (^_-) ぜひ挑戦してみてください♪
お時間やいろいろな事情でお困りのときには、なんなりとご用命くださいませ!奮ってお手伝いさせていただきます (^○^) 
 

短かく・分かりやすくが、肝要と銘じながら・・・・・駄文長文を・・・・お許しくださいませ
ご拝読をありがとうございました m(__)m (^○^)



出張ペットのおふろやさん ワン・ダフル
店主 飯島輝久